課題解決実例集
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スリットクリエイター 歩車道フラット化
L型街渠を埋設蓋で暗渠化し歩車道フラット化した事例
- バリアフリー
- 既設側溝対応
- 工期短縮
- 現場名
- 岐阜県各務原市
- 日付
- 2016.02.16
岐阜県各務原市内の道路補修工事にてハイテンスリットクリエイターが施工されました。
L型エプロン蓋の歩車道境界
施工前状況
今回補修工事が行われたのは、車道・歩道あわせて幅6.8mの道路で、多くの住宅が立ち並ぶ周辺には、小学校や幼稚園、大学、県営団地があり通学路としても使用されているため車通りも人通りも多い現場です。
現状は、歩道と車道の境界に既設のU字溝とL型エプロンブロックがあり段差がつけられておりました。
進められるバリアフリー化工事
近年、現場地域では道路のバリアフリー化が進められており、今回の現場総延長70mにおいても歩道と車道の段差を解消する「歩車道フラット化」工事が計画されました。
段差のフラット化に伴う工法の悩み
歩車道をフラット化するために、当初は既設U字溝とL型エプロン蓋を撤去し、落ち蓋式JIS道路側溝に入れ替え、アスファルト舗装する工法が検討されました。
しかし、側溝の入れ替えとなると長期の工事になり交通規制の影響も大きくなることや、入れ替えたJIS側溝に合わせて舗装すると歩道が急勾配になるなど、勾配の調整が難しく工法に悩まれておりました。
最短工期の歩車道フラット化工法
そこで、既設U字溝をそのまま活かして最短期間で道路をリニューアルするハイテン鋼製埋設蓋「スリットクリエイター」での歩車道フラット化工事が行われました。
ハイテンスリットクリエイター
「ハイテンスリットクリエイター」は、既設側溝を活かして短い工期でリニューアルできる、耐荷重T-25対応のハイテン鋼製埋設蓋です。
歩車道フラット化工法のしくみ
スリットクリエイターでの歩車道フラット化工法は、L型エプロン蓋を撤去した後、製品を敷設し、アスファルトを舗装するだけなので、側溝入れ替え工事と比較して大変素早く施工できます。
スリット部(グレーチング部)の高さを自由に調整できるためネックだった勾配調整もスムーズに取ることができます。
また、表面排水機能も備わり大雨の時も安心です。
施工手順
舗装版切断・破砕・蓋の撤去
車道部と歩道部のアスファルト舗装版を切断、破砕し、L型エプロン蓋を撤去します。
埋設蓋スリットクリエイター設置
スリットクリエイターを敷設します。今回使用した製品は溝幅300用スリットクリエイターグレーチング付タイプ、耐荷重T-25、長さ600mm、1枚あたりの重量18.9kgです。
製品の敷設に重機は不要で、R部はL型アングルで簡単に現場調整が可能です。
側溝が傷んでいる部分はモルタルで調整し、敷設していきます。
また、側溝延長70mのうち点検蓋を7箇所設置しています。
不陸整正
舗装前に路床面の不陸を整正します。※
※通常はスリットクリエイター敷設後に製品の上に直接アスファルト舗装が可能です。
アスファルト舗装
グレーチング部を養生テープで塞いでおき、舗装します。
歩道部は透水性アスファルト、車道部は不透水性アスファルトが舗装されました。
施工完了
養生期間は不要なため舗装が終了し、ラインを引いて施工完了です。
施工全長70mを全工程5日間で完了。大変早い工期でフラット化工事が完了しました。