課題解決実例集
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カルバートクリエイター 滑り・転落
既設側溝を暗渠化する横断歩道の安全対策事例
- 長寿命
- 工期短縮
- 即日解放
- 現場名
- 岩手県釜石市
- 日付
- 2017.02.28
岩手県釜石市発注の釜石市小佐野町で行われた市道リニューアル工事において、横断側溝の暗渠化工事が行われました。
交差点横断溝に横断歩道をつけたい
暗渠化工事が行われた現場は釜石市小佐野町の小学校前にある市道交差点の横断側溝です。
JR線の小佐野駅が近くにあるこの現場は、小学校に隣接して、保育園・老人ホーム・コミュニティセンター・仮設住宅などが立ち並び、住民の生活拠点になっている場所でした。
そのため、通学する子供たちなど歩行者の安全対策として交差点に横断歩道の白線を引き、導流体(ゼブラゾーン)を設置することが検討されておりました。
白線を引きたい場所にグレーチングがある
白線を引きたい交差点には溝幅500ミリの横断溝にボルト固定式グレーチングが延長8m設置されていました。そのためグレーチングを撤去し舗装する工事が必要となりました。
また、生徒の登下校や住民、施設利用者への影響を考えて短時間での工事が求められていました。
そこで、既設側溝に手を加えず暗渠化できる工法で工事が計画され、ハイテンカルバートクリエイターが施工されました。
グレーチングを埋設蓋に交換し側溝を舗装して埋める
暗渠化に使用する埋設蓋「ハイテンカルバートクリエイター」とは?
ハイテンカルバートクリエイターはハイテン鋼製の埋設蓋です。
グレーチングによく似た構造をしており鋼製特有の柔軟な加工性で現場の側溝、交通状況に合わせてさまざまな設計が可能です。
既設側溝の蓋(今回の現場はボルト固定式グレーチング)をカルバートクリエイターに取り換え、上からアスファルト舗装をすることで側溝に手を加えず最速で暗渠化することができます。
暗渠化工法 施工手順
1.ボルト固定グレーチング蓋を撤去しハイテンカルバートクリエイターを設置します。
2.その上からアスファルト舗装材を転圧します。
3.施工完了。すぐに白線ラインの施工に取り掛かれます。
T-25耐荷重で、さらに舗装厚も確保できる
カルバートクリエイターは製品の高さが低くなっていますが、T-25耐荷重を保つことができ、さらに舗装厚も50mm以上取ることができます。
それは、埋設蓋の梁材に使用しているハイテン鋼が、従来鋼の1.7倍※の強度があるため、製品をスリム化しても耐荷重があるからです。
※降伏点比較
>>ハイテン鋼を使用したハイテングレーチングについてはこちら
受枠のボルトを活かして埋設蓋を固定し暗渠化
今回の工事で使用されたハイテンカルバートクリエイターは、溝幅500用、耐荷重はT-25対応。製品の長さは約1mで、重量は44.1kgです。
現在の受枠ボルト位置に合わせて製品を固定できるように設計されました。
短い施工時間で導流帯ゼブラゾーンを完成
カルバートクリエイターでの暗渠化工事は約4時間で完了しました。短時間の交通規制で登下校や住民への影響が最小で済みました。
暗渠化工事から数日後に白線ライン引きが行われ横断歩道が完成!子供たちや高齢者が安心して横断できる交差点にリニューアルされました。
自転車やバイクのスリップ対策にも!
現場は、自転車やバイクがちょうどグレーチングの上でコーナリングのためブレーキを掛けることになり、雨で濡れた日は特に危険が伴っていました。
今回暗渠化されたことで、すべり止め対策にもなり自転車やバイクも安心して通行できます。
このように、雨の日の転倒事故対策にもカルバートクリエイターの暗渠化工事は効果的です。
※横断部では現場状況によって本製品をご使用いただけない場合もございます。