既設側溝を暗渠化し道路拡幅をした現場　茨城県牛久市

茨城県牛久市発注の道路改良工事において、ハイテン鋼製埋設蓋カルバートクリエイターでの道路拡幅工事を行いました。

狭い車道の幅を広げたい

工事が行われた現場は幅が狭い片側1車線の道路で、中学校、小学校、保育園の一帯と近くの住宅街を結ぶような位置にあり交通量の多い場所でした。

また最近新設された道路との交差点のため今後の交通量増加も見込まれておりました。

そこで、道路拡幅のために車道の幅を広げてラインを引き直す工事を検討されておりました。

道路白線を引きたい場所にコン蓋やグレーチングがある

幅を広げて白線を引く計画がされていた場所には溝幅300ミリの茨城県型側溝が全長70メートルあり、コンクリート蓋とグレーチングが設置されていました。そのため蓋を撤去し舗装する工事が必要となりました。

そこで、既設側溝に手を加えず暗渠化できる工法で工事が計画され、ハイテンカルバートクリエイターが施工されました。

コンクリート蓋を埋設蓋に交換し側溝を舗装して埋める

暗渠化に使用する埋設蓋「ハイテンカルバートクリエイター」とは？

ハイテンカルバートクリエイターはハイテン鋼製の埋設蓋です。

グレーチングによく似た構造をしており鋼製特有の柔軟な加工性で現場の側溝、交通状況に合わせてさまざまな設計が可能です。

既設側溝の蓋（今回の現場はコンクリート蓋とかさあげグレーチング）をカルバートクリエイターに取り換え、上からアスファルト舗装をすることで側溝に手を加えず最速で暗渠化することができます。

暗渠化工法 施工手順

１．蓋を撤去し側溝の立ち上がり部をカットします。

２．ハイテンカルバートクリエイターを設置します。

３．その上からアスファルト舗装材を転圧します。

４．施工完了。すぐに白線ライン引きや通学路のカラー化に取り掛かれます。

T-25耐荷重で、さらに舗装厚も確保できる

カルバートクリエイターは製品の高さが低くなっていますが、T-25耐荷重を保つことができ、さらに舗装厚も十分に取ることができます。

それは、埋設蓋の梁材に使用しているハイテン鋼が、従来鋼の1.7倍（降伏点比較）の強度があるため、製品をスリム化しても耐荷重があるからです。

>>ハイテン鋼を使用したハイテングレーチングについてはこちら

維持管理のための点検口用細目グレーチングを設置

今回の工事で使用されたハイテンカルバートクリエイターは、溝幅300用、耐荷重はT-25対応。製品の長さは約1mで、重量は20.6kgと軽量で人力で持ち運びができます。

維持管理のための点検口用細目グレーチングも合計6ヶ所設置しました。

短い時間で側溝を暗渠化し道路有効幅員拡幅

全長70メートルの暗渠化工事は片側１日ずつ計２日で完了しました。短期間の交通規制で住民への影響が最小で済みました。

暗渠化工事後に白線ライン引きと歩道のカラー塗装が行われ、片側約50センチの車道拡幅と歩道の設置が完了しました。

 

ガタガタ・ゴトゴト、コンクリート蓋・グレーチングの騒音対策にも！

今回暗渠化されたことで、車両通行時の「ガタガタ・ゴトゴト」という騒音対策にも効果的です。