課題解決実例集
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カルバートクリエイター 道路拡幅
開渠側溝を鋼製埋設蓋で暗渠化舗装した道路拡幅事例
- 既設側溝対応
- 工期短縮
- 即日解放
- 現場名
- 兵庫県宍粟市
- 日付
- 2017.03.14
兵庫県宍粟市発注の市道石ヶ谷宍粟橋線舗装工事において、ハイテン鋼製埋設蓋カルバートクリエイターでの施工延長200mの道路拡幅工事を行いました。
道路の幅を広げたい
工事が行われた現場は片側1車線の市道で、道路脇に側溝が設置されておりましたが蓋がされておらず路側帯が数センチしかなく有効に使える状態ではありませんでした。
道路が作られた頃は交通量がさほど多くなく、蓋をかける機能の無い側溝が設置されました。すぐ脇には歩行者や自転車が走行できる側道もあり、蓋がない状態でも特に問題とされることはなく以後も蓋が掛けられることはありませんでした。
ところが近年、道路の近くに建設されたインターチェンジの影響で大型車など交通量が増加、市内の主要道路に変化し道路の有効幅員拡幅のため暗渠化工事が検討されました。
受けのない側溝の暗渠化工法
受けのない側溝でも取り壊さずに有効利用できる道路拡幅方法に悩んでおられました。
そこで、側溝を一部改良し排水機能を保ったまま暗渠化できる埋設蓋「ハイテンカルバートクリエイター」を使用した道路拡幅工事が行われました。
側溝をリニューアルし道路拡幅
暗渠化に使用する埋設蓋「ハイテンカルバートクリエイター」とは?
ハイテンカルバートクリエイターはハイテン鋼製の埋設蓋です。
グレーチングの長所である耐荷重性を維持しつつ、鋼製特有の柔軟な加工性で現場の側溝、交通状況に合わせてさまざまな設計が可能です。
今回の現場は、片側にコンクリートを打設して受けのレベルを合わせてからカルバートクリエイターで蓋をし、上からアスファルト舗装をします。そうすることで既設側溝を暗渠化し道路を拡幅することができます。カルバートクリエイターはT-25対応で、暗渠化後も安心して車両の通行ができます。
暗渠化工法 施工手順
1.側溝内に型枠を組みコンクリートを打設。(溝幅300mmに合わせて側壁を設置)立ち上がりをカット。
2.カルバートクリエイターの設置。
3.間詰コンクリートをならす。
4.舗装材を敷き、転圧。
施工状況
側溝内に型枠を組み、蓋受けのためのコンクリートを打設、反対側の立ち上がりを一部カットし、カルバートクリエイターを敷設します。
今回の工事で使用されたハイテンカルバートクリエイターは、溝幅300用、耐荷重はT-25対応。製品の長さは約1mで、重量は20.6kgと軽量で人力で運搬・設置ができます。
カルバートクリエイター敷設後、間詰コンクリートを敷きならしていきます。
※通常は製品と蓋受壁部の隙間に骨材をかみ込ませて固定するくさび式固定、またはアンカーで固定する方法を用いて施工します。
アスファルト舗装材を敷き転圧します。
排水性舗装対応で表面排水ができる
カルバートクリエイターは排水性舗装対応です。施工後、雨天時には排水状況を製品裏側から確認できました。
維持管理のための点検蓋を設置
施工全長200mのうち、維持管理のための点検口用細目グレーチングを9ヶ所設置しました。
早い工事で道路拡幅・脱輪の心配も解消
カルバートクリエイターでの暗渠化工事は1日※で完了しました。早い工事で交通規制も最短で済みました。※「1日」には型枠工、コンクリート打設、車道側の舗装を含んでいません。
工事後は有効に使える路側帯が約60cm拡幅でき、道が広くなって走行しやすくなりました。
暗渠化で脱輪対策にも!
今回暗渠化されたことで、夜、暗い時間帯や障害物回避時の脱輪対策にも効果的です。