法面の集水桝を鋼製擁壁で土留め工事を行った現場　岩手県陸前高田市

岩手県陸前高田市にてEZメタルウォールが施工されました。

法面の大型桝が土砂で埋まる

現場は市道下の法面に設置された1500×1500mmの大型桝で、急な斜面からの土砂が桝に流れ込み問題となっておりました。

設置されていた蓋（グレーチング）の上にも土砂が積み上げられ、排水機能を果たせていない状況でした。蓋も上げられないため点検もできず、水門がなければ桝がどこにあるかもわからない状態でした。

土砂で埋もれた法面の集水桝

法面土砂の対策

しかし、法面が急勾配なことから土砂を取り除いても、再びまた流れ込んでしまいます。また、そうならないための法面保護工事では大掛かりになり予算もかかってしまいます。

コンクリート製品（L型擁壁）での検討

このような現場ではコンクリート製L型擁壁を設置する工法も用いられますが、基礎コンクリート打設のために製品の約2倍のスペースが必要です。市道との距離が近い今回の現場では、道路の一部を掘り起こさなければならず車輌の通行止めなど、工期が長くなることやトータルコストを考えると不向きとなります。

鋼製擁壁EZメタルウォールでの最速工法

そこで、集水桝の側壁（法面側と左右両サイド）にハイテン鋼製擁壁「EZメタルウォール」を設置した高さ1200mmの土留め擁壁設置工事が行われました。

集水桝に鋼製擁壁を設置した現場

EZメタルウォールを使用した工法なら集水桝の側面を掘り起こし、立てかけていくだけなので数時間で工事が完了しました。

急勾配の法面や施工スペースに制限がある現場、重機が入れない狭小地などに最適な工法です。

従来工法との歩掛費比較

長くかかる工期や施工スペース、大型重機などトータルの歩掛コストを比較すると、EZメタルウォールは大幅なメリットがあります。

土留め対策で土砂の流れ込みを防ぎ集水桝が復活

工事は開始から4時間で無事終了しました。設置されたEZメタルウォールが土留め効果を発揮しています。

集水桝の排水機能も復活し、グレーチングも開閉できるようになったため管理・点検が容易になりました。

お客様の声

施工された業者様　「特に問題はなく、予定通りに工事が終わりました。」

陸前高田市役所ご担当者様　「問題だった現場がきれいに解決できて良かったです。」