課題解決実例集
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EZメタルウォール ゲリラ豪雨
大型開渠水路に鋼製擁壁でオーバーフロー対策した事例
- 簡単取付
- 工期短縮
- 重機不要
- 現場名
- 青森県弘前市
- 日付
- 2016.11.25
青森県弘前市内で用水路の側壁かさ上げ工事が行われました。
施工前の状況
かさ上げ工事が行われたのは青森県弘前市内を流れる幅約2.5メートルの用水路です。
先般の集中豪雨で雨水がオーバーフロー(越水・氾濫)し、民地へ流れ込み、水路沿いの民家が被害を受けておりました。そのため土のうを積み上げて一時的な越水対策がされておりました。
このような状況から、住民からの苦情も多く、特に被害の大きかった3ヶ所全長50メートルのかさ上げ工事が計画されました。
軽量で工事が早い鋼製擁壁でのかさ上げ工法
工事はコンクリートでかさ上げする工法を検討されておりましたが、現場の水路は重機が入るスペースがないことや、用水路の中に入っての作業や資材の運搬が想定されることから、人力でも設置しやすいハイテン鋼製擁壁「EZメタルウォール」にて施工が行われました。
EZメタルウォールは従来のSS鋼材より強度の高い「ハイテン鋼」を使用した鋼製擁壁です。水路や側溝の側壁の厚み、形状に合わせて自由に加工ができ、非常に軽量で人力で設置できることから重機の入らない場所でも短い工期で工事ができます。
EZメタルウォールの設置
工事はEZメタルウォールを側壁にかけていくだけで終了しました。民家が隣接し人が入るスペースがない場所などは水を堰き止めて水路の中から設置していきます。
今回の現場で使用したEZメタルウォールは、かさ上げする高さが300ミリの製品で、長さ1メートル、重さ23.8kgと非常に軽量です。
ボルト連結と止水コーキング(連結部の止水方法)
製品の連結にはボルトを使用し、止水のために連結箇所はすべてコーキング処理がされました。
調整プレートと漏水補修シートで止水(端部の止水方法)
イージーメタルウォールの端部は調整用プレートと漏水補修シート「マルチメンテシート」を使用して止水処理を行いました。
マルチメンテシートはアスファルトを活用したシートで耐久性・密着性が高く、バーナーで炙って貼り付けていくタイプの剥がれにくい強力粘着の漏水補修用シートです。コーキング材での止水処理も有効ですが幅15cmあるシート型の止水材を貼り付けることで広範囲を一度に止水できるというメリットがあります。
止水処理に使用したマルチメンテシート
水路かさ上げ工事完了
3ヶ所全長50メートルのかさ上げ工事が、朝8時にスタートし夕方4時には完了。
製品設置・連結・コーキングまでを7時間という短い工期で無事に終えることができました。現状の水路に300ミリのかさ上げができたことで今後の豪雨時の災害防止に期待できます。
施工後のご感想
施工した業者様からは「早く終えることができてよかった。」とお言葉をいただきました。
また、ご発注いただいた弘前市役所農村整備課ご担当者様にも大変満足していただきました。