水路のかさ上げ工事が行われた宮城県仙台市の現場

宮城県仙台市の仙台市生出前地区水路修繕工事にてハイテン鋼製擁壁「EZメタルウォール」が施工されました。

ゲリラ豪雨の被害を受ける民家

施工が行われたのは仙台市内の山の近くにある幅1500ミリの現場打ち水路です。

山から流れてくる水が集中する場所であるため、ゲリラ豪雨の際に越水し水害を受けていました。

住民からの陳情もあり、全長11.2メートルの水路かさ上げ工事が計画されました。

大規模工事が困難な現場

現場は木や竹が生い茂る林の中の水路のため、重機での大掛かりな作業が難しい状況にありました。

コンクリート柵と杭を用いる従来工法などでは、作業が困難で工事に手間暇かかります。

そこで、軽量かつ省スペースで簡単に施工ができるハイテン鋼製擁壁「EZメタルウォール」が施工されることになりました。

重機不要！人力でも施工可能

ハイテン鋼製擁壁の「EZメタルウォール」はコンクリートの柵や杭と比較すると、軽量で人力でも施工が可能です。

かさ上げ200mm用の比較		従来工法	EZメタルウォール
サイズ	柵	50×300×1500mm（かさ上げ200）	200×100×2000mm（かさ上げ200）
	杭	φ100×1000mm	なし
重量	柵	53kg	17kg
	杭	18kg	なし

※重量は平成26年愛知県コンクリート製品組合の重量を基に算出。

施工方法も水路脇を掘って側壁に掛けていくだけなので、重機を使用せず簡単にかさ上げ工事が行えます。

今回は特に越水しやすい箇所、全長11.2メートルに施工されました。

施工方法

EZメタルウォールの設置

雑草や木の根を除去し水路脇を掘り「EZメタルウォール」を掛けます。

今回使用したEZメタルウォールは、かさ上げする高さが500ミリ。長さ1メートルで重さ38.9kgの製品です。

アンカー固定をする

「EZメタルウォール」と水路としっかり固定をするためにをアンカー固定します。

隙間に土嚢を積む

木と「EZメタルウォール」の間に土嚢を積んで隙間を埋めます。

土を埋め戻して施工完了です。

かさ上げ完了で越水の起きにくい水路に

EZメタルウォールの施工は約4時間で完了しました。

現状の水路に500ミリのかさ上げをしたことで、今後の集中豪雨の際に越水する可能性が低くなり近隣住民の不安を解消できました。