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2016.11.30 おすすめ情報
法面排水路の跳水対策!人力施工可能な鋼製擁壁で浸食を防ぐ
高速道路などの小段排水路の課題(雨水の跳水防止、オーバーフロー)
高速道路・自動車道路において、台風や一時的な大雨(集中豪雨・ゲリラ豪雨)が降ると、大量の雨水が法面の縦排水溝や小段の水路から溢水することがあります。この、雨水のオーバーフローにより法面が浸食され盛土・切土の崩壊の恐れにつながります。
※「小段排水」は、盛土や切土の高さが一定以上になると法面の維持管理のために設ける小段に敷設される排水路で、小段ごとに雨水を処理する役割があります。
土砂・枯れ葉・草などの要因とネックになる大掛かりな工事
これらを解決する方法として、現場打ちの張りコンクリートで法面を保護する工法や、水路をコンクリート板と杭でかさ上げする工法があります。
しかし、ミキサー車やクレーン車などの大型車両や重機が必要となり、幅1~2メートルほどの小段にある水路の改修作業は困難と考えられます。長くかかる工期も課題解決のネックとなります。
また、法面を雨水と一緒に流れ落ちる土砂・落ち葉・枯れ枝などが小段水路(側溝)に流入し、集水桝付近で堆積されて水路の閉塞となり、これもオーバーフローの要因となっておりました。
水路(側溝)側壁のかさ上げと排水障害物の流入防止
そこで、水路側壁のかさ上げと排水障害物(土砂・落ち葉など)の流入防止に「EZメタルウォール(イージーメタルウォール)」を使用した工法をご紹介します。
鋼製擁壁「EZメタルウォール(イージーメタルウォール)」
EZメタルウォールは従来のSS鋼材より強度の高い「ハイテン鋼」を使用した鋼製擁壁で水路の側壁に差し込んでいくだけで容易にかさ上げできます。また、水路や側溝の側壁の厚み、形状に合わせた加工ができ、かさ上げする高さも自由に設計できます。
さらに、非常に軽量で人力で設置できることから、幅の狭い小段での作業も楽に行えます。
EZメタルウォールの施工方法
- (1)水路・側溝の脇を掘る。
- (2)EZメタルウォールを側壁にかける。
- (3)止水コーキング処理。
- (4)盛土をして掘った部分を戻す。
施工比較
かさ上げ高さ200mm 水路全長100m の場合
従来工法 | EZメタルウォール | ||
---|---|---|---|
工法 | 概要 | コンクリート製杭打ちと柵の設置 | ハイテン鋼製擁壁の設置 |
サイズ・数量 | 柵50×300×1500mm 134枚 杭φ100×1000mm 202本 | 200×100×2000mm 100枚 | |
重量 | 柵 | 53kg | 17kg |
杭 | 18kg | なし | |
工期 | 14日 | 1日 | |
小段水路によく使われる「上ふた式U字溝」の場合
参考に、小段水路によく使われる「上ふた式U型側溝(U字溝)」または「ベンチフリューム」の溝幅300ミリ用を200ミリかさ上げする場合の設計です。
- ■EZメタルウォール 上ふた式U型側溝300用 かさ上げ高さ200ミリ
- サイズ:200×100×55×2000ミリ
- 重量:19.1kg
- CAD図面:参考図面ダウンロード(dxf)
- ※通常仕様の設計です。設置する現場状況によって重量や価格が変わります。
施工例
実際の工事をレポートした施工実例記事をご覧ください。