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2017.08.31 おすすめ情報
グレーチングの隙間に詰まる砂利やごみを防ぐ方法
バリアフリー化の推進で歩道部などで使用するグレーチングは隙間の小さい細目タイプが主流になっています。
細目グレーチングの隙間は10mm程度のものが多く、隙間を小さくしたことでバリアフリー効果のある反面、設置環境によっては小さな砂利やごみが隙間に挟まりやすいという場合もあります。
細目グレーチングの目詰まりで排水能力低下が心配
グレーチングが目詰まりすると見栄えが悪いのみならず、降雨時に雨水の呑み口が小さくなるため排水能力の低下が懸念されます。
そのため、近年の局地的集中豪雨対策などの背景もあり、ごみが詰まりやすい現場においては管理上の問題などから、細目から普通目(あら目・並目)へ仕様を変更したいという要望をお受けすることがあります。
細目から普通目への交換は蓋の寸法が合わない
しかし、現場打ち側溝や集水桝の場合、一度細目仕様で設計・施工されると蓋の厚みが決まっている関係で、同じ荷重条件では蓋の厚みが合わず表面に飛び出す形になり、単に蓋を交換するだけでは普通目のグレーチングに変えることができません。
また、外寸を合わせるために、同じ蓋の厚みで製作すると現場の荷重を負荷できません。
なぜ、現場打ち側溝や桝は、蓋の交換だけで細目から普通目に変えられないのか?
グレーチングが設計されるまでの流れとともにご説明します。
まず、道路のグレーチングは溝幅や耐荷重、普通目or細目の条件から主部材を選定しグレーチングの外寸が設計されます。同時に、グレーチングの寸法に合わせて受け部(グレーチングが入る深さ)も設計されます。
ここで、普通目→細目または細目→普通目を変更したいとなった場合、荷重条件を満たすために再度主部材を選定し直すことになりグレーチングの寸法が変わります。
そのため、同じ荷重条件ではグレーチング寸法が合わず路面に飛び出してしまい、交換することができません。
耐荷重の強いハイテングレーチング
そこで、従来の細目グレーチングと同じ外寸でも耐荷重を満たすことができる、強度の高いハイテングレーチングがおすすめです。
ハイテングレーチングは、主部材に強度の高い鋼材を使用したグレーチングです。そのため、主部材ピッチ(主部材の間隔)を広くしても従来品の細目タイプと同じ蓋の厚みで設計できます。(対応できない条件の場合もございます)
実際に使用された製品サイズ比較 集水桝300×300mm用
種類 | 従来スチールグレーチング | ハイテングレーチング |
---|---|---|
耐荷重 | T-14 | T-14 |
サイズ | 400×393×32mm | 400×395×32mm |
蓋の厚み | 32mm | 32mm |
主部材ピッチ | 12.5mmピッチ | 30mmピッチ |
隙間の広さ | 10mm | 25mm |
砂利・ゴミ詰まり減少で排水性向上
敷設してあった従来鋼の細目グレーチングを普通目のハイテングレーチングに交換するだけで目詰まりが減少し景観の向上と排水性を確保することができました。
昨今、全国各地で起きているゲリラ豪雨の減災・防災で役立ちます。
そのほかの事例
ハイテングレーチングについて
「ハイテングレーチング」は主部材に強度の高いSS鋼材を使用した鋼製グレーチングです。物価本に品目名称(ハイテン鋼製グレーチング)として掲載されている汎用品です。一般的な鋼製グレーチングのすべての規格・規格外品(特注品)・県産品(県型)サイズに対応し、「経済性」や「環境性」も従来の鋼製グレーチングよりも優れております。