課題解決実例集
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リフタス 道路拡幅
排水も確保し縦断側溝の上を舗装して段差をフラットにした事例
- レベル合わせ自在
- 工期短縮
- 受枠工事不要
- 現場名
- 愛知県弥富市
- 日付
- 2020.09.30
愛知県弥富市で狭い道路の幅を広げる工事にリフタスが施工されました。
高低差のある側溝を埋めたい
工事を行った現場は幅が狭く車の通行が多い場所で通学路としても使われており、また、道路と側溝には120mm程度の高低差がありました。
側溝延長上には電柱や田んぼがあるため側溝の上を車両が乗り上げることはさほどありませんが、車を避けるため歩行者が側溝の上に待避します。そのため、段差があると子供たちやお年寄りにとって転倒の恐れがあり危険です。
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道路より側溝が下がっている現場
排水・点検用グレーチングが必要
そこで、側溝上部をアスファルトで埋めて、道路との高低差をなくし幅を広げる工事が計画されました。
しかし、家庭排水管の下や点検用としてグレーチングの設置も必要となり、その取り付け方法に悩んでおられました。

グレーチングを取り付けたい場所
側溝にコンクリートを打つ従来の嵩上げ方法
道路との高さを合わせてグレーチングを設置するには、側溝をかさ上げする必要があり、型枠組み、コンクリート打設など、大掛かりな工事が必要となってしまいます。
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型枠組み、現場打ち工事のイメージ
そこで、型枠なしで必要な部分のみ側溝をかさ上げできる、リフタス工法を用いて改修工事が行われました。
型枠なしで道路との高さ合わせができるリフタス工法
「リフタス」は既設の側溝に受枠を「入れ子」のようにセットし、隙間にグラウト材を充填することで蓋受け部と新しい受枠を固定する工法です。
リフタスの受枠は、現場に合わせた設計ができるため、今回のような側溝蓋受け部の高さを道路に合わせたいといったご要望にも対応することができます。
蓋・枠共に従来鋼より強度の高いハイテン鋼を使用しているため、蓋が縮小・軽量化され、型枠組が不要で工期短縮もできます。
かさ上げ施工の方法と仕組み
今回の現場では、4か所のグレーチングをそれぞれ別の大きさに設計すると施工時に設置場所を間違えてしまう可能性があるため、あらかじめ余裕をみた設計にして、すべて同じ形状にし現場で調整できるようにしました。
グラウト材の漏れ止め処理にはモルタルで埋めて対応しました。
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新しい受枠を設置
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新しい受枠を設置(断面イメージ)
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高さを道路と合わせる
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高さを道路と合わせる(断面イメージ)
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隙間にグラウト材(無収縮モルタル)を入れる
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既設側溝上部モルタル詰め
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既設側溝上部モルタル詰め(断面イメージ)
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手掛け穴の処理
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アスファルト舗装
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アスファルト舗装(断面イメージ)
現場打ちに比べて早い
施工当日は、グラウトの充填完了までわずか1時間半。その後も、全体の施工が完了するまで二日程で仕上がりました。
無収縮モルタルの漏れ対策について
スポンジテープ、粘着テープ、ハイモル、簡易的な型枠など施工する現場の状況に最適な方法が必要となります。
※処置方法については業者様にて選定をお願いしております。過去の施工事例なども併せてご参考にしてください。